◇医療情報−ワクチンの副作用



ワクチンというものは、ウイルスや細菌を注射します。 つまり、自分の細胞とは異なるものが体内に入ってくることになります。ほとんど正常に免疫が反応し、抗体を作るんですが、なかに免疫が過剰に反応する場合があります。それがワクチンアレルギーです。 ワクチンアレルギーには軽度のもので皮膚の発疹や、重度のものになると呼吸器系や循環器系に生命を脅かす程の重篤な症状を引き起こす急性アナフィラキシーとなりますが、ワクチン投与によってこの反応が起こることは稀であります。


【症状】
皮膚の発疹としては主にじんま疹で、顔や頭を痒がり顔面が腫れてしまったり、それが全身にみられたりします。 急性アナフィラキシーとはよだれ、嘔吐、呼吸の低下、急激な血圧の低下の後に昏睡・死亡へと進行します。


【治療】
特に急性アナフィラキシーは早急な治療が必要になりますので病院へ連絡後、来院されてください。


【予後】
ワクチンアレルギーは事前に予測することは不可能です。ワクチンアレルギーの経歴がある場合は再発を防ぐために獣医師から指示がありますのでそれに従ってください。 




獣医師 林孝直  2003.12.15

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