◇医療情報−歯石について




歯石とは、動物の唾液中のカルシウム分が歯の表面に沈着するもので、歯を磨くことのない犬・猫が軟らかい食べ物を食べていれば、歯石がついても不思議はありません。


【原因】
歯に食べかすが長時間付着し、唾液中のリン酸カルシウムや、炭酸カルシウム、リン酸マグネシウムが歯の表面にこびりついたものが歯石です。
これがつきやすいのは口腔内のpHが原因とも言われています。


【症状】
歯は本来は白いのですが、歯の根元に歯垢(しこう)がつき、その上から歯石が沈着し始めると、黄白色から灰緑色に変色します。歯全体にこびりつく頃には黒褐色になってきます。この時期になると歯周病になっていることが多くみられます。


【治療】
長年にわたってついた歯石は、全身麻酔をかけて処置をします。なぜならば、犬・猫は口を開けてじっとしていてはくれませんし、グラグラになった歯を抜歯する必要性も出てくるからです。一般的な処置は人にも使われる超音波スケーラーで歯石を取り除きます。


【看護】
歯石がすぐについてしまう犬・猫のほとんどが、軟らかい食事(缶詰)だけを食べています。
硬めの食事(ドライフード)を混ぜるだけでも、歯石がつくのを少し防ぐ事ができます。
今は歯石がつきにくくする食事も数多く販売されていますので、利用するのも良いでしょう。小さな歯ブラシや、軍手をはめて歯の回りの食べかすを取ることも大切です。しかし、いきなりやろうとすると嫌がってしまうので、少しずつ慣らしていきましょう。歯石をつけないためにも、小さい頃から歯ブラシの習慣(しつけ)をつけておく事をお薦めします。


VT 加々美敏子 2002.11.25

/commgif/トップ アイコン
トップ
トップ アイコン
医療情報