◇医療情報−子宮炎





分娩直後(1週間以内)の雌犬、雌猫におこる細菌の子宮感染です。時には難産や流産後、停滞した胎児や胎盤。交配後にもおこります。


原因
開いた頸管から子宮へと細菌が感染します。分娩後の子宮は細菌の発育に理想的な環境を与え、大腸菌のような陰性の細菌が多く分離されます。


症状
食欲不振、元気消沈、母乳の出の減少、子犬や子猫の無視、悪臭の膿様、血液膿様や膿緑色の陰門排出物が見られます。
身体検査所見では、発熱、脱水、腹部触診による大きな子宮、粘膜充血、敗血症がひどくなると頻脈がみられます。


検査
一般血液検査、生化学検査、尿検査、X腺検査では残存胎児、大きな子宮が確認できます。超音波検査では子宮内溶液の貯留や胎盤停滞が確認できます。


治療
胎児残存、胎盤停滞、子宮破裂、重度感染、の場合には卵巣子宮摘出が望ましいです。
内科的治療に反応しない場合、子宮に脆弱部位がないかぎり、子宮切開術をして子宮洗浄を行いますが、この時子宮洗浄は活力のない壁の破裂をもたらす場合があります。


予防
今後の交配を望まないときや、高齢の雌犬、雌猫は卵巣子宮摘出術(避妊手術)を行った方が望ましいです。




 VT 本原磨井子 2002.12.10


トップ

医療情報