◇医療情報−食道拡張症




食道が通常よりも太くなり食物を胃まで輸送することが困難になってしまう病気です。
先天性と後天性とにわけられます。


【原因】
先天性食道拡張症は原因不明なものがほとんどです。後天性食道拡張症は神経障害や筋障害などに続発しておこります。


【症状】
嘔吐または吐出、発咳、体重減少、肺炎、気管支炎などがみられます。


【診断】
X線検査。


【治療】
消化管運動改善薬を与えたり、粥状の食餌を後肢で立たせた状態で与えたりします。
基礎疾患があって神経障害や筋障害がおこっているようであれば、基礎疾患の治療を行います。


【予後】
誤嚥性肺炎を起こし急死する危険性があります。
消化管運動改善薬や食餌療法に反応する場合は予後は良好ですが、反応しない場合は不良となります。






獣医師 佐藤美帆 2002.12.25

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