◇医療情報−脊髄空洞症



脊髄は脊柱(背骨)の中を走っている太い神経の束です。 全ての指令を出している脳と、その指令を受ける筋肉や内臓をつないでいる太いパイプと思っていただければよいと思います。
また、ただのパイプとしてだけではなく、反射(たとえば熱いものに触った瞬間、熱いと感じる前に手を自然に・すばやく引く反応などです)という反応では中心的な役割を果たしています。

この脊髄が損傷を受ける原因は非常にたくさんあり、交通事故や背骨の骨折、椎間板ヘルニアや腫瘍などによってその機能を失ってしまいます。
障害を受けた脊髄はその後いろいろな変化を受けていきますが、脊髄空洞症というのもその一つです。 背骨の中を走っている脊髄は、脊髄液という透明な液体に周りを覆われています。この液体が異常に溜まってしまった状態を脊髄空洞症と言います。


【症状】
異常に溜まってしまった液体は脊髄を圧迫してしまうため、行動の異常が現れたり、体の機能を正常に保つことができなくなってしまいます。神経的な麻痺が出てきてしまうのです。 また、痛みを伴うこともあります。


【治療】
治せるものであれば原因を取り除きます。 また、手術を実施し、溜まった液体を脊椎の外に常に出せるよう、ドレナージという外科的な処置を行うことがあります。 神経的な疾患ではこの病態になる前に治療を開始することが重要で、神経の病気の治療は早期の確定診断・治療の開始がとても大切なのです。。



2004.9.12.  獣医師 加藤拓也  

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