◇医療情報−臍ヘルニア



臍ヘルニアは生後間もない小犬、小猫の臍輪というお臍の部分が閉じずに、小腸などが臍の中に入ってしまう病気です。いわゆる出べそです。


原因
臍輪の閉鎖が不十分で、臍輪が以上に大きい時に起こります。生後間もない小犬、小猫の便秘や激しい運動などによる腹圧の急上昇が原因になることがあります。


症状
くるみ大ないしリンゴ大のヘルニア嚢(出べそ)ができます。触るとやわらかく、おなかの中に押し戻すことができます。内容が小腸のときは波動感があり、腸蠕動音が聞こえることがあります。
軽症であれば痛みや熱感はありませんが、ヘルニア嚢の中に小腸が大量に入り込んだり、絡まったりするとヘルニア嚢やその周辺が腫れてきます。腸内容の通過障害がおこれば、おなかを痛がるようになり、便秘になります。またヘルニア嚢を誤って傷つけてしまったりすると、膿瘍を形成することがあります。


治療
臍ヘルニアが小さいものは、生後1ヶ月の間に自然治癒することがあります。生後6〜8ヶ月までの間に自然治癒することも少なくありません。したがって、小さい臍ヘルニアは6ヶ月以上経過を観察し、治癒しない場合に治療することが多いです。しかし、著しく大きいものや次第に増大する傾向のあるもの、または炎症反応が現れた場合はただちに治療する必要があります。この場合は手術を行ってヘルニア輪の閉鎖を行います。





獣医師 晴山寛子 2003.12.9




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