◇医療情報−ライム病(Canine Lyme disease)
【病原体】
Borrelia Burgdorferi
【感染方法】
主に感染したダニ(Deer tick)によって媒介されます。人畜共通感染症です。
人間もダニによって感染します。マスコミでたびたび取り上げられているので皆様ご存じのことでしょう。
【症状】
感染したダニに噛まれた犬や猫は食欲不振・関節炎・神経炎・発熱等を起こし、突然歩けなくなることもあります。野外でダニに刺される機会の多い犬は危険率が高くなります。噛まれた後は赤く牛の目(bull`s
eye)のように腫れ あがります。
【媒介シーズン】
5月から11月です。
【場所】
森や田舎など一定の地域に常在している常在型発生であり、アメリカ北部(ウィスコンシン州)などの地域で見られます。また日本での報告も多くなっています。
【予防】
ワクチンはありますが(アメリカにおいて)効果はあまり期待出来るものではありません。
【その他】
早期発見と治療が大切です。
学生時代にいたアメリカで、私のクラスメート(ウィスコンシン州出身)の人が小さいときに一緒に遊んでいた従兄弟とかかったそうです。発熱・関節炎を起こし動けなくなったと言っていました。始め原因がわからなかったのですが、噛まれた跡(牛の目のように赤く腫れた)により、血液検査でライム病と診断され、早期発見・治療によって完治しました。常在型発生の為、他のワクチンのように全部の州で推進されている訳ではありません。
VT 日下部 ゆみ 2003.2.19 | |