◇医療情報−膵炎






【原因】
何らかの原因で活性化された膵消化酵素によって膵臓が自己消化されて起こる炎症性疾患です。考えられる原因として、高脂血漿または食事、高カルシウム血漿、薬物、感染症(パルボウイルス、猫伝染性腹膜炎など)、虚血、外傷(腹部を強く打つなど)、胆管閉塞、胆汁の逆流(猫で多い)、遺伝性などがあげられます。


【症状】
腹部膨満、前腹部の疼痛、嘔吐、下痢、食欲不振、発熱など様々です。


【診断】
X線造影、超音波検査、血液検査によるアミラーゼ、リパーゼ活性値の測定、TLI値の測定などを行います。


【治療】
基本的には嘔吐や下痢の症状がなくなるまで絶食絶水する必要があるので、入院での輸液療法が必要となります。また嘔吐、下痢が無くなった後も炭水化物中心の食事で、脂肪や蛋白質は避けるようにします。抗生剤や、H2ブロッカーの投与を行ないます。




獣医師 晴山寛子  2004.3.14

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