◇医療情報−乳腺炎



乳腺炎とは急性のことも慢性のこともありますが、
1個または複数の泌乳乳腺の細菌感染です。
その個々の病歴や検査時の状態によっても乳腺炎の症状は異なります。
急性乳腺炎は暑く湿度の高い天候時の出産、衛生状態の悪い環境で
飼育されている雌犬、雌猫で最も頻繁に認められます。
雌猫では子猫の鋭い爪による外傷によって分娩後1〜2週間で発現することもあります。


【原因】色々な微生物が原因とされてきていますが、
    中でも最も一般的なものは
    ブドウ球菌
    連鎖球菌
    大腸菌などです。
    その他、
    外傷と乳腺の欝滞
    子宮筋層炎とその同時感染
    衛生状態不良
    などが原因にあげられます。


【徴候】乳腺の腫脹と紅班
    疼痛及び膿様または血様の液が見られる
    壊疽と膿瘍形成を伴った変色
    食欲不振
    発熱
    脱水
    不快感
    子犬子猫に対して無関心
    敗血性ショック
    などがあります。


【診断と治療】
・広いスペクトラムの抗生物質を用いた治療を直ちに開始する必要があります。
・乳汁の細胞学的検査と培養が鑑別診断の助けとなります。
(☆炎症性乳房腺癌はい罹患乳腺は泌乳しない。また生検による鑑別をします。)
・膿瘍化または壊疽化した乳房は外科的な切除が必要となる場合があります。
・子犬子猫は通常は人工哺育するか代理母にゆだねます。
(☆特別な症例では新生児の哺育は続けますが使用する抗生物質と新生児の増大には充分な注意が必要となります。)




VT 幸柳尚子  2003.1.20




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