【原因】
脊椎の椎骨と椎骨の間の隙間に骨が増殖して変形し、それが 脊髄や脊髄から出る神経を圧迫するために起こる病気です。 若い猫よりも老齢の猫に出ることが多く、骨の変形の程度や 場所によって、出てくる症状に違いがあります。
【症状】
軽いものでは、歩き方が多少ぎくしゃくしているような変化しか 現れないこともあります。四肢に麻痺がはっきり出てくると、歩くのを嫌がったり歩けなくります。痛みにあまり反応しなくなったり、逆に痛みがひどく体に触られるのを嫌がることもあります。 便や尿が出にくくなる症状も出ることがあります。
【治療・看護】
完治するのが難しいため、家庭での管理が大事になります。 無理な運動をさせず、また寝る場所を整え、特に歩くことが困難な猫では床ずれなどにも注意しなければなりません。便が出にくくお尻が汚れてしまう場合などは、頻繁に拭いてあげるなど清潔に保つように心がけてください。尿が出にくい場合は、命に関わる場合もあるので、定期的に尿を出すようにしなければなりません。この場合は獣医師と相談してください。
【予防】
老猫に多い病気ですので、普段から行動によく注意し、歩き方などに異常がみられる場合は獣医師に相談するようにしてください。
'04.09.21 VT 加々美敏子
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