◇医療情報−耳ダニ症


動物が耳を振ったり、しつこく掻きむしるようなしぐさがあるようなときは耳ダニ(ミミヒゼンダニ)が寄生している可能性があります。特に拾ってきたばかりの子犬・仔猫に寄生している事が多いです。そのほかフェレットにも多く見られます。


【原因】
ミミヒゼンダニの耳への寄生を原因とします。このダニは耳、特に外耳道に多く寄生し剥離した外耳道の皮膚を食べて生きます。
ライフサイクルは約3週間で、卵→幼ダニ→第1若ダニ→第2若ダニ→成ダニと成長します。卵は約4日で孵化します。成ダニは約2ヶ月ほど生存します。


【症状】
強いかゆみがある為、よく頭を振ったり後ろ足で耳を引っかいたり、耳を床や壁にこすり付けるようなしぐさをします。その為、傷ができ外耳道に膿がたまり二次的に細菌感染を起こしてひどい外耳炎になることがあります。
また、黒褐色の耳垢が出るのが特徴です。


【診断】
耳鏡(じきょう)という特殊な器具で外耳道を見ますと奥のほうに成ダニが蠢いているのを確認できるときがあります。
また、耳垢を顕微鏡で拡大して見ますと楕円形の耳ダニの卵や成ダニの姿を捉えることができます。しかし、このような検査をしても発見できないときがあるので、疑いのある場合は数回の検査が必要です。


【治療】
まず、第1に耳の中の洗浄です。これを行うことにより耳の中の卵・成ダニがある程度除去できます。その後に薬を使ってダニを駆虫していきます。二次的な細菌感染がある場合は抗生物質を併用していく場合があります。耳ダニはかなりしつこいので完治するまでに結構日数を要しますが粘り強く治療をしていけば治ります。めどは1ヶ月です。



VT 望月慎也 2003.3.25



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