◇医療情報−血胸



【原因】
肺の実質を破損したり、血管が破裂するような胸部の外傷、血液の凝固障害、あるいは血管壁を破裂させるような胸腔内の腫瘍、その他まれな例としては肺葉の捻転や肺梗塞でも発症します。

【特徴】
血胸の症状は、出血の量と速度とに左右されます。胸腔内への出血は圧の低い肺動脈や静脈系からと、圧の高い動脈系からがあり、動脈系からの出血は重篤になります。

【症状】
血液の喪失による循環不全と、胸腔内の多量の液体貯留により、肺の拡張不全が発現する事があります。これらにともない呼吸が荒くなったり、呼吸困難・可視粘膜の蒼白などがみられ、一般的に心音や呼吸音の聴取が困難となります。

【診断】
レントゲン検査・超音波検査を行い、胸水の貯留が見られた場合、超音波ガイド下で胸を針で刺し、液体を抜き検査をします。

【治療】
呼吸困難の場合は呼吸を補助するため、酸素が充満したケージの中で管理する必要があります。止血剤の投与などにより、ある程度出血がおさまったら、胸に溜まった血液を抜いて、呼吸を楽にしてあげます。少量の血液は自然に吸収されるのを待ちます。原因となる疾患(腫瘍など)がある場合そちらの治療が必要になります。



VT 加々美敏子 2002.9.10




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