◇医療情報−角膜炎

  角膜とは、眼球の前部表面にある透明な構造であり、正常な状態で血管は存在しません。
 犬に良く認められ、特に短頭種に多く見られます。さまざまなタイプがあり、表在性、色素性、 深在性、潰瘍性などに分けられます。炎症は角膜の一部あるいは全体を侵すことがあり、片側だけの場合と両側に見られる場合があります。

・原因・
 全身性疾患のひとつの兆候として現れたり、他の眼の構造物(結膜、強膜、虹彩、毛様体、水晶体など)の炎症に伴って認められることがあります。他にも細菌、ウイルス、真菌といったような病原体の感染、外傷、異物、眼瞼周囲の被毛による刺激、涙液分泌障害や、まばたき不能による角 膜の乾燥、ビタミン欠乏、アレルギー、三叉神経麻痺による角膜の栄養障害などによって見られます。さらに緑内障、水晶体の前方脱臼、およびブドウ膜炎が原因となって角膜炎を引き起こすこともあります。

・症状・
 角膜の混濁、眼を細めて眩しがるような動作、頻回のまばたき、血管新生、充血、涙目、目や に、まぶたをピクピク動かすなどが見られ、痛みのために触られるのを嫌がります。

・診断・
 飼主からの情報、身体検査所見をもとに判断します。損傷部を調べるためにフルオル染色検査、乾性角結膜炎を調べるためにシルマー涙液検査を行います。

・治療・
原因の除去をし、点眼処置を施したり、外科的に処置を行います。


VT 中村 朋美 2001.11.13

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