◇医療情報−カフェイン中毒




【原因】
カフェインを含んだ飲食物を多量に摂取する事によって起こります。一般的にはコーヒーですね。


【作用機序】
カフェインは、直接的に心筋・中枢神経系を刺激します。また,細胞にあるフォファリエステラーゼという酵素を抑制・阻害したり、細胞にあるアデノシン受容体という生理活性物質の作用を止め、色々な臓器に作用します。


【症状】
 ・脈が速く(頻脈)なったり、遅く(徐脈)なる
 ・呼吸数が増え速くなる
 ・過度な興奮
 ・震え
 ・痙攣
 ・不整脈
 ・全身性のうっ血あるいは出血


【治療】
解毒剤はなく、治療は支持的なものになります。
 ・催吐→摂取後数時間(4〜6時間)経過していても効果的
 ・胃洗浄→催吐が十分でない時や禁忌の時効果的
 ・各症状に合わせと薬の投与


【予後】 
催吐などによる除去が充分な場合予後は良好です。
→不整脈がある場合は注意が必要です。


【特徴】
致死量は体重1kgに対して150mgになります。
→小型犬の場合コーヒー豆スプーン数杯、板チョコ数枚(調理用のものは普通の2・3倍)程度です。
体重が少なければ少ないほど致死量に相当する量を、また幼い時の方が珍しい物に興味を持つため大量に摂取する危険があります。しつけの面からも人間の食べ物、飲み物を与えることは止めましょう。





VT 歌田法子  2003.12.9

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