◇医療情報−ジアルジア症



ジアルジア症はGiardia属の原虫によって引き起こされる消化管の疾患です。
感染した動物の糞便中に排泄されるシスト(殻を被った状態であり,運動性はありません)を摂取するか、あるいは汚染された水を飲むことによって感染が成立します。

症状)
 一般に軽度〜重度の下痢を起こします。また、持続的であったり断続的であったりします。症状が重いときや長期間に渡る場合は体重減少を伴うこともあるでしょう。

診断)
 糞便検査によって診断されます。新鮮便から運動性のある栄養型原虫を検出するか、あるいは硫酸亜鉛を用いた浮遊法によってシスト(上記)を検出します。
ただし、基本的には小腸に寄生しているため、検出率は悪いです。そのためジアルジアの寄生が疑われる場合は繰り返しの検査が必要になってきます。

治療)
 日本では一般的にメトロニダゾールという抗原虫薬が使用されます。
7日間の連用により85%が治癒しますが、根治が困難な場合もあります。
治癒しない要因として、ジアルジア自体の薬剤耐性獲得、宿主側の免疫不全などがあげられます。また、シストの状態は非常に抵抗性が強いため、少数でも再感染を起こしやすいということも治癒を難しくします。

予後)
 通常は予後は悪くありません。



獣医師 堀吾郎 2002.9.10




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