◇医療情報−異所性睫毛 本来の睫毛の生える場所とは異なる場所に睫毛が生えてしまうことです。 主に、上瞼と、下瞼の内側に生えてしまいます。場合によっては、瞬膜(第三眼瞼)の内側に生えてしまうこともあります。 【症状】 涙目、目やに(透明から白い、あるいは膿性のものまで)、目を気にしてかく、眼が開けにくいなどです。2次的に結膜炎、角膜炎を起こしてきますので、それらの疾患と同じ症状を示します。重症例では、角膜潰瘍といって、角膜自体に傷がついてしまうこともあります。また、毛の刺激による痛みなどから、眼瞼痙攣のようになってしまうケースもあります。 【治療】 毛根が、そこにある限り、毛が、生えてきてしまうので、基本的には毛根ごと取るような、外科的処置が必要になります。主に、電気分解法(人間の永久脱毛と方法とほとんど同じです。)か、毛根切除になります。どちらも、全身麻酔を必要とします。場合によっては、何回か必要になることもあります。そうした処置のあとは、しばらく消炎剤や抗生剤の点眼をします。 獣医師 佐藤裕子 2003.3.25 |
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