◇医療情報−皮膚無力症



皮膚の異常な伸張性と脆弱性を示す遺伝的疾患で、コラーゲン合成の異常や繊維形成の異常が皮膚の脆弱化をもたらしています。


【原因】
遺伝的な要因が大きいといわれていますので、かなり若い時期に発見される場合が多いです。


【症状】
皮膚の過伸展性、破れやすい皮膚、皮膚の弾力性の低下、過去の外相の瘢痕、鼻鏡部の拡張、関節の弛緩など非常に特徴的な症状を示します。


【診断】
皮膚伸張度指数が有効です。指数は腰背部の伸張した皮膚を体長(尾根部から後頭陵真での長さ)で割り、百分比にして計算します。犬では14.5%、猫では19%以上で皮膚無力症と診断されます。


【治療】
鋭利な角や他の動物のいない環境で保護することで大きな傷が出来ないようにします。裂傷が起きたところは外科的な処置をします。


【予後】
予後は不良で、有効な薬剤はいまのところありません。



2004.9.6.  獣医師 大熊真穂  

トップ アイコン
トップ
トップ アイコン
医療情報