◇医療情報−下痢




原因
下痢を起こす原因は、細菌、ウイルス、寄生虫感染、真菌、アレルギー性の胃腸炎、毒物、食事内容、腫瘍、ホルモン障害など多くがあります。
また、下痢といっても一過性に終わるものから、感染症からの致命的な場合と様々です。
原因を探求し、その状態にあった治療が重要です。



診断
下痢の持続時間、嘔吐の有無、ワクチン接種は受けているか、血液は混ざっていないか、食欲、体重の減少、食事内容に変化はないか、などを飼い主さんからよく聞いて、小腸性疾患なのか大腸性疾患なのか、または急性の下痢か、慢性の下痢なのかなどを区別します。
便検査(直接と浮遊)で寄生虫や原虫の感染、細菌などの増加をみます。
体重減少や全身疾患と思われる場合には血液検査を行い、これで貧血や脱水症状のめやすとなり、白血球系や血小板を調べることでウイルス感染や腫瘍の手がかりになります。



治療
下痢の治療は原因を究明することが大事です。症状や原因により治療はかわってきますが一般に12時間程度絶食させる治療がよく行われます。その後徐々に食事を与えていきますが、高脂肪でないものを少しずつ与えていきます。処方食ならi/d。白飯や、ゆで卵の黄身。などの自家製の食事でも与えると良いかと思います。


VT 本原磨井子 2002.10.25

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