◇医療情報−動物の癌


最近、動物の腫瘍が増えています。腫瘍と一口に言っても良性、悪性があります。悪性の腫瘍が”癌”と呼ばれるのは、動物も人間も同じです。なぜ、腫瘍が増えてきたか、というと犬猫の寿命が延びたからです。20年前は犬猫の寿命は10年といわれていました。しかし、近年いろいろな予防がなされ、食べ物も良質の犬猫専用フードが販売されています。
このような理由などから老齢疾患である腫瘍が増えてきているのです。犬猫の腫瘍は人間と同様に様々です。リンパ肉腫、乳腺腫瘍、肥満細胞種、骨肉腫など一度は聞いたことのある病名があるでしょう。症状は様々ですが、人間とほぼ変わりません。
治療法も人間同様に外科手術、抗ガン剤、放射線治療などがあります。動物の寿命と金額的な問題などもあり、必ずしも確立された治療法はありませんが、動物のQOL(クオリティオブライフ)の向上を念頭に治療に当たります。
私は、近年増えてきた腫瘍に対する知識を深めるために1998年アメリカのコロラド州立大付属動物病院で研修してきました。
アメリカの最先端で学んできたことを日々の治療に取り入れております。
当院では、当院のできる範囲で診断治療し、大学病院への紹介を含め、飼い主さんの納得できる治療を行っております。


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