◇医療情報−糞線虫症






【原因】
原因はStrongyloides stercoralisという寄生虫です。 この寄生虫は運動性のある幼虫を産み、糞便中に排泄されます。 排泄された幼虫は皮膚や粘膜を突き破って感染します。 保護シェルターやペットショップなどが感染源となることが多いようです。


【症状】
粘液や血液を含む下痢を起こし、全身的に衰弱します。寄生虫が肺を貫通した場合、呼吸器症状がみられることもあります。


【診断】
便検査により幼虫を検出します。検査される便はできる限り新鮮なものでなくてはなりません。


【治療】
駆虫薬を飲ませます。また皮膚などからの感染も起こしますので、環境も清潔にします。


【予後】
重篤な下痢や肺炎を起こした若齢の動物では亡くなることもあります。




獣医師 佐藤美帆  2004.5.8

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