◇医療情報−ファンコニー症候群






腎尿細管における水・ナトリウム・カリウム・グルコース・リン酸・炭酸水素ナトリウム・アミノ酸の輸送障害から派生した異常が集積し、尿細管の再吸収が障害されこれらの溶質が尿中に過剰に排出されるために起こります。


【特徴】
犬では数犬種に発生が確認されています(バセンジー・シェットランドシープドック・シュナウザー・ノルウェージャンエルクハウンド)性別での発生の差はありません。症状が最も亢進するのは2〜4歳です。


【原因】
ほとんどが遺伝性、後天性ファンコニー症候群はゲンタマイシン・ストレプトゾトシンを犬に投与した場合に発生する可能性があります。


【症状】
 多飲症、多尿症、体重の減少


【診断】
免疫血清学的診断になります。これは抗体検査などと同じものですが、検査機関に依頼してのものになります。


【治療】
ファンコニー症候群を誘発する薬物の投与を中止します。 また薬物によって惹起された場合は特異的な解毒治療をおこないます。 尿細管輸送障害の程度や頻度に応じてそれぞれの動物に必要な治療を行います。


【予後】
ファンコニー症候群の経過は様々で症状が数年安定する場合もあれば2〜3ヶ月で腎不全が進行してしまう場合もあります。




'04.09.21 VT 小笠原 愛  

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