◇医療情報−猫引っ掻き病



猫引っ掻き病は人獣共通感染症です。ノミによって人間に感染します。


【原因〜病原体】
バルトネラ・ヘンセレ菌(猫の赤血球の中に寄生)
子猫・若い猫ほど感染率が高く、一度感染すると1−2年以上も保菌している


【症状】
猫に引っ掻かれた後や、噛まれた後に、引っ掻かれた部分が小さく腫れたり、脇下や耳の下などのリンパ節がぽっこり腫れたり、熱が出たりします。中には、脳炎などの合併症を引き起こした例もあります。


【治療】
治療として、抗生物質の飲み薬、注射、点滴などです。


【特徴】
感染率は女性より男性が多いです。大多数の症例(80%)が21歳以下です。季節的には7月〜1月の間です。猫ノミが繁殖しやすい温暖な地方程感染率が高いです。


【予防法】
猫のみ対策をしましょう。猫の血を吸ったノミが糞をして菌を猫の体にばらまき、猫は毛繕いをすることで、爪や口の中に菌を持ちます。それがひっかき傷から入るのです。ワクチンは猫・人共にありません。ノミ対策をきっちりしましょう。当院ではフロントラインやアドバンテージをお勧めしています。

猫引っ掻き病があるからといって猫を飼うことを怖がるのではなく、ノミ予防をしてきちんと飼うことが大切です。




VT 日下部ゆみ  2004.11.22

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