◇医療情報−馬尾症候群 馬尾とは 脊髄末梢部から伸びている神経で犬だと第7腰椎の神経、第1〜3仙椎神経、第1〜5尾椎神経のことでその形が馬の尻尾に似ていることからこの名がついています。 この馬尾における神経根やそれに伴う血管系の圧迫・壊死・変位の結果起こる知覚神経や運動神経の機能不全のことを総称して馬尾症候群といいます。 【原因】 椎骨の奇形などの先天的疾患と感染・交通事故・椎間板疾患などの後天的疾患の2種類があります。 【症状】 後駆不全麻痺(片足または両足)、排尿障害、痛みなどさまざまです。 【診断】 レントゲン撮影、脊髄に造影剤を入れてレントゲンを撮影する脊髄造影法や触診などによる神経学的検査などのいろいろな検査を行い診断します。 【好発犬種】 ジャーマンシェパードは先天的に奇形の場合が多いです。 【治療】 神経を圧迫しているもの(腫瘍など)があるならば外科的に排除し、感染が起こっている場合は抗生物質などで感染・痛みを抑えるなど基となる病気がある場合はそれに対しての治療をしていき、排尿障害があるならば同時に内科的に治療もしていきます。 VT 望月慎也 2003.1.20 |
トップ |
医療情報 |