◇医療情報−バベシア症



バベシアというのは血液に寄生する原虫のことで「バベシア・ギブソニ」と「バベシア・カニス」の2種類がいます。一般的には東日本でみられることはまれです。

感染経路
ダニを中間宿主として、ダニが吸血するときに動物の体内に侵入してきます。
そして、また違うダニに吸血される時に今度は動物の体内からダニの体内に移行してどんどんと広がっていきます。また、母犬からの胎盤を介しての感染もあります。衰弱やストレスがかかっていると感受性を高め、より寄生されやすくなります。


【バベシア・ギブソニ】
フタトゲチマダニを中間宿主とする原虫で日本ではほぼ大阪以西に発生します。
 
症状
回帰熱(※1)、溶血性の貧血、食欲減退、栄養障害、起立困難、肝臓障害を合併した場合の黄疸ヘモグロビン尿などがあります。

治療
抗原虫剤とステロイド剤。重度の貧血がある場合は輸血。その他造血剤なども使います。


【バベシア・カニス】
マダニを中間宿主とする原虫で日本においては沖縄県での報告があります。

症状
間欠熱(※2)、食欲減退、嘔吐、肝臓腫大、脾臓腫大、ビリルビン尿、蛋白尿、ヘモグロビン尿などがあります。

治療
上記のバベシア・ギブソニと同じです。




※1 回帰熱:熱発作が反復して、高熱持続時間は2日〜数日以上で発作と発作の期間が一定しないものの事を言います。

※2 間欠熱:発熱期と無発熱期との間隔がそれぞれ2〜3日でだいたい交互に典型的に出現します。





VT 望月慎也 2002.10.15



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