◇医療情報−犬のアトピー性皮膚炎



アトピー性皮膚炎は遺伝的素因が関与した痒みを主徴とする慢性皮膚炎のことです。


【原因】
環境中のハウスダストマイト、ノミ、花粉、や食物などのあらゆるものがアレルゲンとなります。


【症状】
眼周囲、腋下、内股、外耳道、結膜などの発赤や脱毛、痒みがみられ、掻き壊しなどにより細菌が二次的に感染して出血や膿を伴うこともあります。皮脂腺の過剰分泌によって油性脂漏(脂っぽい被毛)がみられたりもします。


【診断】
1.病歴、臨床症状の聴取
2.病変部の観察
3.外部寄生虫の感染の有無やカビや細菌などの感染の有無、甲状腺ホルモン異常や副腎皮質ホルモン異常の有無など他の皮膚疾患との鑑別
4.血清アレルギー検査や皮内アレルギー試験などの実施


【治療】
1.細菌やカビ、外部寄生虫などの感染があればそれを治療します。
2.アレルゲンとなる可能性のあるものを遠ざけます。
3.シャンプーなどによる局所療法を行って二次感染を防ぎ皮膚のコンディションを整えます。
4.副腎皮質ホルモン剤や抗ヒスタミン剤の投与します。
5.療法食へ食餌を変更します。
6.不飽和脂肪酸を投与します。
7.減感作療法を実施することもあります。


【予後】
アトピー性皮膚炎の治療目的は完治ではなく生活の質を改善することです。生涯にわたっての治療が必要となります。




獣医師 佐藤美帆 2003.3.25



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