◇医療情報−血液生化学検査(その1)

血液生化学検査とは各臓器の状態を詳しく調べる検査のことです。

Glu:血糖値
食物をして摂取した糖質は肝臓を経て血中に出されます。この出された糖分の
量の事を血糖値といい、人間でも糖尿病の時などに聞くことがあり、よく知られていると思います。
血糖値は食餌以外でもホルモン分泌の異常やストレスなどでも値が変わってき
ます。

疑われる疾患は Glu増加:糖尿病、副腎皮質機能亢進症、食後、ストレスなど
           Glu減少:インスリン過剰、膵臓疾患、甲状腺機能低下症など


CHOL:総コレステロール
ダイエットの時などで聞くので忌み嫌われる言葉かもしれませんがコレステ
ロールにもちゃんとした働きがあります。 血管の強化と維持、ステロイドホルモンの材料などがそれに当たります。
コレステロールは肝臓で合成されその後胆汁中に排泄されます。 よって、胆
汁の流れが滞ることによってその値が上昇します。

疑われる疾患は CHOL増加:糖尿病、膵臓炎、肝疾患など
           CHOL減少:肝硬変、肝腫瘍、栄養失調など


TBIL:血清ビリルビン
赤血球のヘモグロビンから出てくるヘムという物質が肝臓で異化されビリルビンができ 胆汁中に排泄されます。したがって肝臓の疾患でその値が変わってきます。
ちなみに血清ビリルビン濃度が増加して皮膚などが黄色くなることを黄疸といいます。

疑われる疾患は TBIL増加:溶血、肝疾患(肝内性、外性閉塞)肝硬変など
           TBIL減少:再生不良性貧血、鉄欠乏性貧血など


BUN:血中尿素窒素
尿素は肝臓で合成され腎臓で濾過されます。したがって肝臓に障害があると合成されなく なりBUNは減少します。また、腎臓に障害があると濾過できなくなりBUNが溜まっていき増加します。

疑われる疾患は BUN増加:腎不全、尿路閉塞、子宮蓄膿症など
           BUN減少:肝硬変、タンパク欠乏症など


GOT(ASTともいいます)
骨格筋細胞や肝細胞に主に分布している酵素です。細胞の壊死や重度の障害で細胞の外に漏れだして値が上昇します。肝疾患でGOTが上昇するほどのものであればほとんどの場合GPT(下記参照)も上昇します。

疑われる疾患は GOT増加:肝細胞疾患(壊死、ガン)、骨格筋疾患、心筋炎など


GPT(ALTともいいます)
肝細胞の細胞質内に存在する酵素で、毒素や低酸素などにより肝細胞の膜に障害が起こりこの酵素が細胞外に漏れ出すと値が上昇します。

疑われる疾患は GPT増加:肝細胞疾患(ガン、犬伝染性肝炎)、代謝性疾患など 



VT 望月 慎也 2001.10.1

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