◇医療情報−MRIについて



MRI(Magnetic Resonance Imagingは磁気と電波を利用した最先端の画像診断機器で、身体を横断面だけでなく、縦、斜めと自由な角度で検査ができ、鮮明な画像が得られます。被写体を均一で強い磁場内に入れ、共鳴する波長の電波を当てると、体を構成する水素原子が共鳴してエネルギーを放出
します。装置の外観はエックス線CTと似ています。
 
エックス線CTは、被写体を透過してきたエックス線のエネルギーの強さを信号としてとらえ画像を作りますが、MRIでは、水素原子の密度や水素原子が共鳴して放出する信号(FID信号)を使って画像を作り出します。得られた信号をコンピュータ処理し、画像を作り出す点に関してはエックス線CTと同じ手法を使います。


[検査前の注意]
検査中、動いてしまうと鮮明な画像が撮れません。動物の場合は、検査前に全身麻酔が必要となります。検査に要する時間は、エックス線CTより長くかかってしまいます。
動物が身に着けている金属類(首輪、胴輪など)は外します。
骨折をして金属のプレートなどを装着する手術を行っている場合には、あらかじめ申し出てください。


[特徴]
CTがやや苦手とする筋肉や腱といった柔らかい部分(軟部組織)の病変、骨に囲まれた頭蓋骨内の病変、体の奥深くにある病変、神経系の病気、血管の病変、腫瘍などを検索する際に威力を発揮します。
造影剤という特殊な薬を使用することなく、血管を映像化することも可能ですが、MRI用の造影剤を使用して検査することもあります。

MRI検査は、大学病院などで受けることができます。しかし、この装置を備えている施設は、日本国内ではまだ数箇所です。



VT 中山雅史  2003.12.9

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