◇医療情報−前立腺肥大

前立腺は雄の副生殖腺の1つで、膀胱の後方に位置し、アルカリ性の前立腺液を分泌し、精液量の調節を担っていす。
前立腺が肥大する事により、様々な弊害が出てきます。
人間同様に老齢犬では一般的にみられる疾患です。

原因)
前立腺は精巣で産生されるホルモンと密接に関係しており、去勢していない老犬がかかります。そのほとんどは組織の過形成により前立腺が肥大し、良性ですが、なかには悪性のものもあります。

症状)
主な症状は前立腺の肥大により尿道が圧迫され、排尿がスムーズに出来ず、排尿時間の延長、血尿等です。初期段階では気付かない事が多く、時として排便困難になる場合もあり、会陰ヘルニアを起こすこともあります。
診断)飼い主さんの稟告から獣医師が判断し、直腸からの指診により直接大きさを触知できます。
レントゲン検査や超音波検査によっても容易に判断できます。
その他、尿検査や前立腺液の採取等を行う場合もあります。

鑑別診断)
尿路感染をきたす炎症性の前立腺炎から膿瘍、膿胞にまで波及するものや、腫瘍等です。

治療)
外科的に前立腺の摘出が必要なこともありますが、
去勢により治癒する場合がほとんどです。
予防)ホルモンや年齢との関与が深いことからも早期の去勢手術で予防することができます。

病気になってから去勢をするのではなく、病気の予防のためにも挙背手術は必要なのです。

副院長 渡辺 英一郎 2001.1.13

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