◇医療情報−エックス線CT





CTはコンピュータ断層診断装置(Computed Tomography)の略です。エックス線発生装置、エックス線検出器、コンピュータを使い、身体を輪切りにした画像を作り出すことができる検査機器です。従来のエックス線装置とは違い、エックス線発生装置と検出器が動物の周りを高速で回転します。このとき、通過してきたエックス線の強度をコンピュータで解析し、画像をつくりだす画像診断装置です。コンピュータ上で横断面の画像を縦断面や斜断面の画像に再構成することができ、立体表示も可能です。



検査を受ける前の注意
検査中、動いてしまうと鮮明な画像が得られません。したがって、検査前に麻酔が必要となるので、朝から絶食です。首輪、胴輪など金属部分があるものは、検査部位によっては撮影の支障となることがあるので、はずしておきます。



【特徴】
MRIがやや苦手とする骨そのものの病変、体の深部にある病変の検索などに威力を発揮します。最近では、高速撮影が可能になり、検査に要する時間が短縮されつつあり、呼吸器疾患や腹部臓器の疾患(腫瘍など)の発見に威力を発揮しています。造影剤を使うことで、血管を描出することができます。エックス線CT検査は、大学病院などの施設で受けることができます。しかし、現時点では日本国内で数箇所です。


                         
獣医師 中山雅史 2003.4.29

トップ アイコン
トップ
トップ アイコン
医療情報