第10回 肛門周りカットの仕方




ウンチをするのは毎日のこと。肛門まわりが汚れてしまうのは当然の事なのですが・・・キレイに保っておきたいところですよね。臭いの原因にもなりますし。
 特に長毛のワンちゃんなんかはお尻まわりにウンチをぶら下げていたりとか、短毛のワンちゃんでもウンチが少しゆるめだった日があったりするとまわりの毛にウンチがついてしまってカピカピになっていたりとか・・・。そのままお膝に抱っこしたりしたくないですし、なによりも不潔です。このような肛門まわりですとウンチがつきやすいですよね。
肛門まわりの毛をすっきりとカットしておくと拭いてあげるのも楽ですよ。

では、肛門まわりのカットをお教えします。
用意するものは
ハサミ(普通の文具ハサミとかですと、毛をかんでしまったり切れにくいのでホームセンターとかでペットカット用のハサミが売っていると思います。小さめの先の尖っていない物が安全です。)
 バリカン(市販の物でもバリカンの刃のミリ数が書いてあると思うので1oを用意します。)バリカンは使わなくてもキレイにカット出来ますが充分注意すればハサミより早く終わります。

 まず、しっかりワンちゃんを立たせます。(カットの途中で座ってしまったりするとハサミやバリカンの刃が皮膚に刺さるので危険です。)尻尾を持って立たせるのですが、ほとんどのワンちゃんが嫌がって座ってしまったり動いたりします。そういう場合はこのように二人で行うのをお勧めします。      
一人が座らないようにワンちゃんのお腹を支え、もしイヤイヤしてお顔をお尻の方に向けるのならなだめていてあげてください。



 もう一人はカットに入ります。どこまで毛があるのか、肛門の位置をしっかり確認します。
 尻尾を付け根からしっかりと持ち上げハサミの先が肛門に刺さらないように気をつけながら肛門にかぶさる毛に刃をそえ切っていきます。



 肛門が見えてきたら少しずつ範囲を広げていきます。  
 バリカンを使う場合はやはりしっかりと肛門の位置の確認をし、肛門まわり中心から外に向かって刃を動かします。



バリカンはあまり大きくない物の方が小回りが利いて使いやすいです。
どちらにしても肛門は軟らかく傷つきやすいので充分に気をつけて下さいね。

尻尾を背中にピシーっとカッコ良く背負ってもキレイな肛門まわりが見えるように頑張ってくださいね。




トリマー 梶原奈津子


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