第二章:ワンちゃんの入手方法
2−2:ブリーダーから購入


登場人物
 智子(23):OL一年生。長崎から上京し、現在、一人暮らし。
       家族から離れて暮らす寂しさを癒すために、
        生まれて初めて、ワンちゃんを飼おうと検討中。


 前回、ペット・ショップで軽くあしらわれた智子は、次の手として、ブリーダーからの購入を考えていた。早速、ペットの雑誌を片っ端から買ってきて、前々からお気に入りだったビーグルのブリーダーを探し、電話をかけてみた。

智子   「あのー、スヌーピーってビーグルなんですよネー?
      あんな真っ白で可愛いビーグルの子犬いますか?」
ブリーダー「ウチは子達はハウンド・カラーだけだネー。
      というか、他の所でもそんなビーグルはいないと思うよ。」
智子   「そうなんですか?」
ブリーダー「どうなんですか?」

※どうなんでしょう?少なくとも私は、あんな色のビーグルはお目にかかったことがない。でも、スヌーピーのモデルはビーグルってのは聞いたことがある。本当なのかな?誰か真実を教えて下され。(本当です by院長)ちなみに、ビーグルの毛色のスタンダードは、JKC(ジャパン・ケンネル・クラブ)によると、白・黒・タン(黄褐色)のハウンド・カラーか、白&レモン色である。ハウンド・カラーとは、トライ・カラー(3色、ってこと。トライアングルのトライね。)の中でも、白地にタンと黒の斑が頭、背中、足、尻尾にあるヤツのこと。う〜ん、どう見てもスヌーピーは違うと思うんだけど。まぁ、リアルに色のついたスヌーピーも嫌だけどネ。
 このように、ブリーダーさんからワンちゃんを購入するのも一つの手である。ブリーダーとは、Breed(繁殖する)をしている人達のことで、繁殖しているのであれば、犬でも猫でも魚でも、ブリーダーと呼ばれる。ワンちゃんのブリーダーは、ほとんどが一犬種だけを扱っているので、自分のお好みの犬種が決まっているのであれば、ペット・ショップよりも、ブリーダーと直接、話をつけた方が良い。ペット・ショップは、大抵、一犬種につき一頭位しか扱っていないが、ブリーダーなら、一犬種だけを何頭も飼育しているので、選びたい放題である。また、そのケンネル(犬舎)から巣立っていったワンちゃん同士の集会も、頻繁に行われているようである。(犬だけでじゃないよ)飼い主さん達が、ってこと(当たり前)。同じ犬種が好きな者同士、飼い主さん達が集まって、情報交換したり、兄妹姉妹、はたまた親子同士を顔合わせして遊ばせたりしている。それだけじゃなくて、その犬種に関しての勉強会や、内輪でやるドッグ・ショー、しつけ講議など、かなりマニアックにやっているブリーダーさんもいる。ただ単にワンちゃんを飼うのではなくて、自分の好きな犬種を飼って、それに関して徹底的に勉強して、知り尽くして、どっぷりとその犬種にハマりたい、という人には、ブリーダーからの購入を強くお勧めする。
 ブリーダーの探し方は、智子のようにペット雑誌の広告を探すということのほかに、ペット好きの人達に聞く、最近は何と言ってもインターネット!で探す、などがある。特にインターネットの場合、「ブリーダー」と「(犬種)」で検索すれば、好きな犬種のブリーダーがすぐに見つかる。その中からお好みのブリーダーを選べば良いが、ここでもやはり慎重にならなくてはならない。ペット・ショップ選びの時にも言ったが、ブリーダーの場合も、中にはひどい人達もいる。
ひどいにも色々と程度はあるのだが、その話はまたの機会にしましょう。
すぐに話を聞きたい人は”斉藤”まで直接メールくださいね〜
 それでは、どのようにすれば良いブリーダーと出会えるのだろうか?重要なのは近親交配させていないブリーダーを見つけること。自分のケンネルだけで交配させていると、必ず悪い遺伝子が重なってしまって、奇形の子や、先天的に弱い子が出やすくなる。通常は、他のケンネルの子と交配させて、悪い遺伝子が重ならないようにしているから、健康な子が生まれる。だから、ブリーダーさんとの話し合いの際、その子の健康面のチェックだけでなく、親の血統、健康状態も同時にチェックした方が良い。「父親はどこのケンネルで、母親はウチのです。」などである。時々、「父親はいつ、どこで行われたドッグ・ショーで賞を取りました。」という自慢ばかりを全面に出してくるブリーダーさんもいるが、それにだまされず、冷静にデータ収集をしてもらいたい。だまされず、って言うと失礼ですネ、ブリーダーさんに。ドッグ・ショーでの受賞もあり、遺伝的にも優れたワンちゃんを扱っているブリーダーさんもたくさんいらっしゃいますから。申し訳ないです。
 あとはやはり、ほかの犬好きの人達からの情報でしょう。ブリーダーだけでなく、一犬種に関してのファン・クラブは全国に数多くあるので、そこの人達と情報交換してみる。「今度犬を飼うんですけど…どこか評判の良いケンネルありますか?」みたいに。そうすれば、同じ犬好きの友達も増えるし、優秀なブリーダーさんを紹介して頂けるかもしれない。まぁ、自分一人では厳しいので、ここはたくさんの人に頼っていいんじゃないでしょうか?

教訓:一、一犬種の徹底的なファンになりたい人は、ブリーダーさんからの購入がお勧め。
   二、親の情報をキチンと公開して、近親交配させていないブリーダーさんを選ぶべし。



次回、智子は、知人からワンちゃんをもらうことにトライする。段々、省エネになってきたネ。


獣医師:斉藤大志



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