第1章…ワンちゃんを飼い始める前に
1−2:どんな犬種が好きですか?


登場人物
拓也(21):大学生。賃貸アパートで一人暮らし中。
      親からの仕送りとバイトで生活。
恵子(19):フリーター。拓也のアパートで半同棲中。

テレビ番組も終わり、二人は雑誌を見ながら、どんな犬がいいか話し始めた。雑誌には、「THE DOG」の、顔を大きく写したワンちゃんの写真がいっぱい載っている。「本当にこんなに顔のデカい犬がいるのかよ!?」…拓也なら言いかねないので心配である。

恵子「じゃぁさー、何飼う?私、ダックスがいーなー、ロンゲの。」
拓也「この前さー、慎也(友達である)のウチでハスキーが生まれたのよ。
   それが良くネー?小さくてメチャクチャ可愛かったし。」

※この二人がメチャクチャである。まず恵子。ロンゲじゃなくて、ちゃんとロングヘアードって言おうよ。…それは別にどーでもいいですけど…。
ダックスは、確かに可愛いし、小さめで、二人の部屋でも飼いやすいと思われる。ただ、安易な決め方が良くない。犬の種類は300種以上と言われ、大きさ一つとっても、セント・バーナードやグレート・デーンのように肩の高さが70cm前後のものや、マスティフのように体重100kg以上にもなるもの、はたまた、ヨークシャー・テリアやチワワのように肩の高さが20cm位、体重2、3kgのものまで、多岐に渡る。性格だって、元が狩猟犬か、最初から愛玩用に作られたかとかで、ずいぶん変わってくる。だから、「今一番人気だしー」とか、「皆飼ってるしー」などの理由で犬種を選んで欲しくはない。10年前に起こったハスキーブームをご存知です?テレビで取り上げられ人気犬種になったはいいが、あまりの飼い辛さ(ちょっと頭が…)に山に放たれ社会問題になったでしょ。(昔話はいんちょーに聞きました)
最悪なのは「可愛いしー」である。飼えば皆可愛いっつーの!!…取り乱して申し訳ない。とにかく選ぶ時は、本を読むなり、インターネットで調べるなりして、犬の持つ特徴を考え、自分の生活環境、生活スタイル、飼育目的に合った犬を選ぶべきである。まぁ、「番犬としてチワワを飼おう!!」とか思う人はいないと思うけど…。よくよく勉強することが大事っちゅーわけ(山梨弁?である)。その方が飼った後も、その子の元々持ってる性格が分かって、接しやすいし。
まぁ、拓也が論外、ってことは誰でも分かること。シベリアン・ハスキーは、体高50cm以上、体重20kg前後にもなるんですよ。そんな犬、6畳のワンルームで飼える訳ないでしょうが。赤ちゃんの時は何でも小さいの。ちなみに、犬じゃないけど、ミニウサギも、「ミニ」ってついてるけど、結構大きくなるんですよ。子供の時の大きさのままじゃないですよ。飼う時はちゃんと、「これ何才?」とか「もう大きくなんない?」とか聞いた方が良いです。嘘つかれたら終わりだけどネ。

教訓:
一、自分のライフ・スタイルに合った犬種を、自分で調べてから決めるべし!!衝動買いはもってのほか!!

次回、二人は、予算について語り合う。ワンちゃんを飼うのに、どの位かかるんでしょーネー。

獣医師  斉藤 大志 


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